大学教授に聞く

血糖値低下に効果的な発芽雑穀をいつものごはんにプラスして

日本人の主食である米は、白米よりも玄米の方がGI値が低いということは以前から報告されていました。また、ひえ、あわ、きびといった雑穀もGI値が低く、食物繊維が豊富で、血糖値を下げる働きがあることがわかりました。さらに、玄米を発芽させた発芽玄米は、血圧を下げる作用やストレスに対抗する作用が知られているγ(ガンマ)-アミノ酪酸を作り出す特長をもち、また白米と比べて食物繊維も豊富とされています。

下記の試験では、16種類の穀物(もち玄米、はだか麦、胚芽押し麦、青玄米、もち黒米、もち麦、ハト麦、もち赤米、もちきび、大豆、もちあわ、小豆、ひえ、青大豆、黒大豆、とうもろこしのうち12種類を発芽させたもの)を食べると、血糖値を下げる働きが向上するかどうかについて調べたものです。

調査の内容は、空腹時の血糖値が高めの成人男女12名を対象に、米150gに前述した発芽雑穀を25g加えて炊飯した米飯を12週間連続して毎食食べてもらい、空腹時の血糖値が下がるかどうかを検証するというものです。

空腹時血糖値グラフ

グラフからわかるように、発芽雑穀入りの米飯を食べてから6週目、12週目と徐々に空腹時血糖値が低下する傾向にあることがわかりました。このことから、発芽させた雑穀には、血糖値を下げる効果が期待されます。

岩間義孝(いわまよしたか)先生

1964年生まれ。1989年東京都立広尾病院内科臨床研修医。1992年順天堂大学医学部循環器内科学講座専攻生。1993年横浜労災病院循環器科医員。1996年順天堂大学医学部循環器内科学講座助手。2002年8月~9月米国メイヨークリニック循環器科留学(Visiting Physician)。2007年順天堂大学医学部循環器内科学講座講師。日本橋循環器科クリニック院長。日本循環器学会専門医。日本内科学会認定医。日本医師会認定産業医。