大学教授に聞く

魚選びのポイントは鮮度 良質の脂で味も栄養価も満点

厚生労働省の食事摂取基準では、18歳以上の男女に1日1g以上のDHA・EPA摂取を推奨していますが、どの年代の日本人も目標摂取量を達しておらず、とくに若い人ほど不足しているというのが実情です。

EPAは魚の脂分に含まれているので、最も効率よく摂取するには何といっても生のままで食べるのが一番。とくに旬の時期は脂がのって、DHA・EPAともに非常に多く含んでいるため、たとえば刺身などで食べることをおすすめします。

しかし、魚の脂質は酸化しやすく、品質の劣化を起こしやすいので、新鮮なうちに食べることが大切です。そこで、刺身を食べる際には体内での酸化防止になると言われている抗酸化作用の強いビタミンCやβカロテン、ビタミンEが含まれている野菜などを一緒に摂るようにすると良いでしょう。

DHA・EPAを効率よく摂取する調理法としては、魚の脂が逃げ出さない蒸し焼きやホイル焼きがおすすめです。煮魚にした場合は煮汁も一緒に食べるようにし、焼き魚にする場合はフライパンで焼き、その後そのまま野菜などを焼いて食べると、抜け出たDHA・EPAを取り込むことができます。DHA・EPAは皮や頭などにも豊富に含まれています。身の部分だけでなく、食べられるところはできるだけ食べることをおすすめします。

魚は食肉に比べて種類が豊富で、旬もあるので季節感も楽しめるのが良いところ。おいしい食べ方など魚屋さんに相談しながら魚料理のレパートリーを広げると、食卓が豊かになって、食べることを楽しみながら健康的な生活をおくることができるでしょう。

主要なトマト・トマト加工食品中のリコピンの濃度
三嶋敏雄先生

学術博士
九州栄養福祉大学食物栄養学部食物栄養学科教授
長崎大学大学院海洋生産科学研究科博士課程修了。玉木女子短期大学食物栄養学科講師(1986年4月~1991年3月)。同短期大学助教授(1992年4月~2000年3月)。同短期大学教授(2000年4月~2010年3月)。長崎大学水産学部非常勤講師(1992年4月~現在)。長崎県単位互換制度運営委員会委員(2000年4月~2010年3月)。短期大学基準協会第三者評価評価員(2004年4月~2010年3月)。九州栄養福祉大学食物栄養学部食物栄養学科教授(2010年~現在)。