大学教授に聞く

今回は早ぶち教授に聞く
1日に「何をどれだけ食べたらよいか」をひと目でわかるようにイラストで示した「食事バランスガイド」。同ガイドの検討委員である福岡女子大学大学院の早渕仁美教授に、「食事バランスガイド」の意義と特徴、日々の食生活の中でより有効的な活用法について伺いました。
※早渕仁美教授は、農林水産省の「食事バランスガイド」及び「食育五輪2008 in ふくおか」の監修にも携わっています。

日本の伝統食でバランスの取れた食事を

「食事バランスガイド」は、厚生労働省、農林水産省、文部科学省が連携して2000年に策定した「食生活指針」で提示された“望ましい日本型食生活”を反映させ、料理ベースで示した画期的なフードガイドです。
人が生きていくうえで、必要な栄養素は万国共通ですが、栄養素のモトとなる食物(料理)は国、地域、時代などによって異なります。「何をどれだけ食べたらよいか」を目で見てわかりやすく示すフードガイドの必要性を世界各国で重要視し、ライフスタイルや食習慣、一般的に入手可能な食物などの面から適切な食物を例示するように決められていますが、ほとんどの国は食品で示しています。食品ベースのフードガイドの場合、中身はほとんど同じようになりますが、それを用いた料理、あるいは食事で示せば、各地の食文化を伝えることにもつながり、「食事バランスガイド」が画期的だと言われる所以はここにもあります。
2010年版の食育白書では「日本型食生活とは、日本の気候風土に適した米(ごはん)を中心に、魚や肉、野菜、海藻、豆類などの多様なおかずを組み合わせる食生活のこと」「栄養バランスに優れているだけでなく、日本各地で生産される農林水産物を多彩に盛り込んでいることが特徴」「日本型食生活を実践していくことは、食料自給率の向上や各地で古くから育まれてきた貴重な食文化の継承にもつながることが期待される」と記されています。

日本の伝統食でバランスの取れた食事を