大学教授に聞く

「食事バランスガイド」で食生活セルフチェック

「食事バランスガイド」の大きな特徴は、栄養素や食品ではなく、料理レベルで1つ、2つの「つ(SV)」という単位で、1日の摂取目安が示されている点です。  
たとえば主食の場合、コンビニで販売されているサイズのおにぎり1個が「1つ」、うどんやパスタ1人前は「2つ」。副菜は小皿・小鉢の野菜料理、主菜は卵1個「1つ」が目安です。栄養についてくわしい知識をもたなくても、簡単にセルフチェックでき、自分の食生活の見直しや改善につなげることができます。

食事の適量(どれだけ食べたらよいか)、つまりコマの大きさは、性別、年齢、活動量などによって異なります。図Aで自分のコマを確認しましょう。一般的に、活動量が「低い」成人男性(生活の大部分が座位)、活動量が「ふつう以上」の成人女性(座位中心だが、仕事・家事・通勤・余暇での歩行や立位作業がある)が1日に食べる量は2200±200kcalが目安となります。
さらに強い運動や労働を行っている人は、さらに多くのエネルギーを必要とするので、それぞれ状況に応じて調整するとよいでしょう。また、日頃の体重や腹囲の変化をみながら、お菓子やお酒、甘い飲み物などを控えるのはもちろん、主食や主菜を少なめにしたり、揚げ物や炒め物などカロリーの高い料理は1日1品までにするなど、摂取エネルギーと消費エネルギーとのバランスに気をつけるようにしましょう。

さて、あなたはどのコマに当てはまりますか? 目安となるコマを設定し、いよいよ実践! その前に、イラストのコマを見ながら、自分の食生活を見直してみましょう。毎日の食生活をバランスコマで見てみると、何が多くて、何が少ないか、ひと目で把握できます。自分の問題点に気づくことができるだけでなく、外食メニューや献立を立てるときのヒントにもなり、自然とバランスのよい栄養素を体の中に摂り入れることができるようになります。

コマのイラストは1日の食事の目安量を示しており、これらの食事バランスが悪いと倒れてしまうことを意味しています。なお、コマの軸は水・お茶で毎日十分とること、ヒモで示された菓子・嗜好飲料は楽しみ程度に、コマの上を走っているヒトは、コマを安定して回転させる(健康の維持)には運動が必要であることを表現しています。自分の「食事バランスガイド」コマが回っているか気軽にチェックして、心身ともに健やかな生活を過ごしましょう。

早ぶち教授

福岡女子大学大学院 人間環境学研究科 教授
医学博士、管理栄養士
専門は栄養健康科学(公衆栄養学、栄養指導学持論など)
食育や栄養改善に必要な基礎的研究とともに、住民を対象にした調査や健康教育、食育や食環境整備、スポーツ選手の栄養指導などの実践活動も行う。
厚生労働省・農林水産省フードガイド(仮称)検討会委員、福岡県青少年アンビシャス運動委員会委員、大牟田市食育推進会議委員長、福岡市食育推進会議委員、福岡県及び福岡市スポーツ振興審議会委員、福岡発食育&食環境整備ネットワーク会長、福岡女子大学食育支援プロジェクト代表、元福岡ダイエー・ソフトバンクホークス栄養アドバイザーなど。