大学教授に聞く

コラーゲン摂取のポイントは毎日、適量を継続的に

基本的に、コラーゲンは食事から摂取できます。フカヒレや(うなぎ)はコラーゲン含有量が高く、鮭や鯛、カレイなどの魚の皮にも多くのコラーゲンが含まれています。実は、しらすやチリメンジャコなどの小魚にもコラーゲンが含まれているのです。さらに、サザエなどの貝類やなまこ、スッポン、エビ、牛テール、豚足、ミミガー(豚の耳)、鶏皮などもコラーゲンを多く含む食べ物です。また、魚や肉を煮たときの煮こごりにもコラーゲンがたっぷり溶け出しています。しかし、食事から摂るコラーゲンは分子量が大き過ぎて吸収しにくい栄養素であることに加え、魚離れなど最近の食生活の変化により、食事からのコラーゲン摂取量が減っていると言われています。

コラーゲンは大量に食べても病気になることはありませんが、食べ過ぎるとお腹が緩くなったり、張ったりします。理想としては、一般に1日15gだと言われていますので、食事から摂るコラーゲンが1日10g程度とすると、5gほどは健康補助食品などから補う必要があるでしょう。

写真:手羽先

ちなみに、10gのコラーゲンを摂取するには目安として、フカヒレは約14g、鰻は約28g、牛スジは約32g、チリメンジャコは約44g、手羽先は約280g(約8本)を食べなければなりません。しかし、高カロリーの食材も多いので、健康補助食品などをうまく活用して適量を補給すると良いでしょう。

また、コラーゲンはビタミンCと一緒に摂ると、さらに吸収率を高めます。たとえば、フカヒレスープに小松菜を加えたり、焼き魚にレモンを搾ったりすると良いでしょう。コラーゲンは一度にたくさんの量を摂取するよりも、少しずつでも毎日継続して摂取し続けることで、効果を得やすい傾向にあります。自分に合った方法で毎日コツコツ補給しながら、若々しい肌や健康な体を維持していきましょう。

※参考文献 小山洋一(2008).コラーゲンの経口摂取 食肉の科学49巻1号1~7ページ

野村義宏(のむらよしひろ)先生

農学修士
農学博士
東京農工大学 農学部附属硬蛋白質利用研究施設 准教授
1962年宮城県生まれ。1984年東京農工大学農学部農芸化学科卒業。1986年同大学農学研究科修士課程修了。1990年同大学院博士課程修了。同年同大学農学部附属硬蛋白質利用研究施設助手。2003年~同施設准教授。現在に至る。研究分野は生物資源科学、畜産学・草地学、医用生体工学・生体材料学。著書に「総論-軟骨、関節と機能性食品」「マリンコラーゲン」「運動器疾患における加水分解コラーゲン、コンドロイチン硫酸、グルコサミンの効果」「水産資源の先進的有効利用法-ゼロエミッションをめざして未利用資源としてのサメ由来コラーゲンの性状と利用用途」などがある。