大学教授に聞く

スロージョギングの驚きの効能

「楽な運動でいいのなら、ウォーキングの方がいいのでは?」と思われるかもしれません。ところが、実際に消費するカロリーを比べてみると、速度と距離が同じでも、スロージョギングで消費されるカロリーは普通のウォーキングの約2倍。なぜかと言うと、どちらか片方の足が常に地面についているウォーキングに対し、スロージョギングは両足が地面から同時に離れる瞬間があるため、運動強度が高くなるのです。走り方のコツさえわかれば、自分の体力に合わせて速度や距離を自由に調節できます。そのような楽で簡単な運動にもかかわらず、スロージョギングを行うと、メタボが改善され、体力がついて生活習慣病の予防ができ、さらに脳が活性化されたりと、さまざまな嬉しい効果をもたらしてくれます。

2~3週間続ければ「体が軽くなった」「肩こりがなくなった」「寝つき・目覚めが良くなった」「食事がおいしくなった」など、さまざまな形で成果が期待でき、なかにはフルマラソンが完走できるほどの体力がついた方もいらっしゃいます。健康のため、また生活の質を高めるためにも、あらゆる世代の方にスロージョギングをおすすめします。
田中先生

医学博士
福岡大学スポーツ科学部教授
福岡大学身体活動研究所所長
1947年生まれ。東京教育大学体育学部卒業。専門は運動生理学で、特に肥満・動脈硬化性疾患などの生活習慣病の治療と予防、健康増進・競技力向上に有効な運動処方に関する研究が主なテーマ。各地方自治体、保健所や医療機関など国内外の他施設との共同研究に加え、スロージョギングなど健康づくり運動の啓蒙活動も積極的に行っている。主な著書に「スロージョギング健康法」(朝日新聞出版)、「スロージョギングで人生が変わる」(廣済堂出版)、「仕事に効く、脳を鍛える、スロージョギング」(角川SSC新書)など。